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『伊勢の和紅茶』はどんなお茶?【ニッポンセレクト.com】『伊勢の和紅茶』現地レポート

この記事は約5分36秒で読めます

大熊マナミです。ニッポンセレクト.comの「地域特産物の現地レポーター企画」で『伊勢の和紅茶』について伺うため、三重県松阪市へ行ってきました。数回に分けて記事を書いています。今回は、『伊勢の和紅茶』がどんなお茶なのかをご説明します。

 

1.『伊勢の和紅茶』レビュー
『伊勢の和紅茶』と3種のフレーバーティーを飲んだ感想
2.『伊勢の和紅茶』はどんなお茶?(★この記事です!)
『伊勢の和紅茶』について説明します。
3.松阪マルシェはこんな会社
『伊勢の和紅茶』を製造販売している松阪マルシェについて

『伊勢の和紅茶』は新しいタイプのお茶

伊勢茶を使った紅茶

普通、紅茶と言ってイメージするものは、主にベニフウキという種類の茶葉を原料にしている紅茶。そして、日本の緑茶の茶葉はヤブキタという種類のもの。『伊勢の和紅茶』は伊勢茶――つまり、三重県産の緑茶(煎茶や深蒸し茶)で使われているヤブキタ茶葉です。

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緑茶の原料であるヤブキタ茶を使って、どうして(和)紅茶ができるのか? 紅茶と緑茶の違いは、製法の違いなのです。紅茶は発酵させて作りますが、緑茶は蒸して、ひたすら揉んで乾かして作ります。この製法の違いが色や味、香りの違いを生み出しているのです。

『伊勢の和紅茶』とは、伊勢茶を使った紅茶です。従来は緑茶に使われている品種の茶葉を使い、紅茶を作る工程で製造している、ちょっと目先の変わった新しいタイプのお茶だと考えていいと思います。飲んでみると如実にわかるのですが、香りは確かに紅茶。でも味わいが全く違います。紅茶ほどの癖がないのです。もしかすると、香りの強い紅茶が好きな方には、ちょっと物足りない可能性があります。しかし、『伊勢の和紅茶』は だれでも飲むことができる まろやかなお茶 でした。癖がないのでお茶が苦手な人でも飲めそうですし、風邪予防などで子供にカテキンを摂らせたいときなどに良さそう。

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ラインナップは和紅茶とフレーバーティー

『伊勢の和紅茶』シリーズには、『伊勢の和紅茶』とフレーバーティーが4種類……今回ご紹介しているフレーバーティー3種と、レビューでは紹介していない『伊勢の和紅茶 ハスカップティー』があります。このハスカップティーに使われているハスカップの原産は北海道。ほかのフレーバーティー3種の原料産地はすべて三重県内です。

製造販売元である松阪マルシェでは、当初、茶葉のみの『伊勢の和紅茶』を作っていたそうです。そこに北海道の株式会社ハスカップから、「ハスカップのフレーバーティーを作らないか」と打診があり、製品化。その後、独自にフレーバーティーの商品開発をして、柚子・マイヤーレモン・生姜のフレーバーティーがラインナップに加わったのだそう。きっかけであったハスカップ以外を、三重県内の材料を元に生産しているのは、地元を愛する会社ならではのことだと思います。

『伊勢の和紅茶』は商標

「伊勢の和紅茶」は松阪マルシェの登録商標1。ですから、「伊勢の和紅茶」といえば、松阪マルシェが作っている和紅茶です。その他、ティーバッグやペットボトル飲料だけでなく、『伊勢の和紅茶』を使った道の駅「飯高」のみの限定品や、コラボ商品が出ていましたよ。

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お茶と伊勢茶について

茶業伝承館へ

わたしが現地レポーターとして向かった三重県。なんと、お茶の生産量が全国第3位です。恥ずかしながらわたくし、今回レポートに伺うまで三重県でお茶を生産していることも知りませんでした。お茶のイメージは静岡や京都(宇治茶、だとか抹茶)でしたが、三重も日本有数のお茶処でした。この三重県のお茶を、伊勢茶と呼ぶそうです。

松阪マルシェの廣地社長にお会いして、まず連れて行っていただいたのは「松阪市飯南茶業伝承館」。実は、自力で行く予定だったので、観光案内所で行き方を聞いてみたのですが、「同じ市内といっても、駅からはものすごく遠い」ということ以外、詳しい情報は得られませんでした。どうしようかと考えていたところだったので、とっても幸運でした。

確かに、遠かった。しかし、その間に松阪の風景を楽しむことができる素敵な道行でした。駅のある平野から、山間の道路を川沿いに登っていく車中、左手に見える川や、道路沿いに咲くソメイヨシノとても綺麗でした。桜は満開で、風が吹くと花びらが散る、まさに花見頃の時期だったのです。遠くに目を転じれば山桜が斜面に咲いていて、山の色合いを味わい深く変えています。松阪は表情豊かな自然が広がる、美しい土地です。

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廣地社長から帰りに教えていただいたのですが、伝承館があるのは、日本最古の土偶が発掘された粥見井尻遺跡の近くだそうです(粥見井尻遺跡(日本最古の土偶)の観光スポット情報 – 観光三重)。歴史好きな方には垂涎の場所かもしれません。

伝承館では、昔使っていた道具や機械類が展示されていたり、品評会での歴々の賞状が並んでいました。製茶機械が置いてある部屋、そして会議用のお部屋もありました。観光目的というより、お茶の品評会の時に施設内の製茶機械を使ったり、地元の子供達の学習目的に使われることの方が多いようです。施設は2階建て。わたしが行った時は2階から1階においてある製茶機械をガラス越しに見下ろすことができました。伝承館の機械を実際に動かすのは年に数日だけとのことで、この日は残念ながら稼動日外。代わりに、広地社長から日本茶の製造行程と機械の役割について教えていただきました。

▼ 機械が稼働していない間は、倉庫になっているスペースを2階から
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▼ 手積みしていた時代の鎌。刈った新芽が布の袋に入る仕組み
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▼ 歯車好き歓喜の機械。エンジン1つで複数の機械を動かしていた
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▼ そして、廣地社長の賞状を発見! すごい!
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茶業に関する教育施設があるということからも、松阪市にとっては茶業が重要な産業であることがわかりますね。しかしながら、ここにも後継者の問題は及んでいますし、国内の緑茶消費量の減少などと相まって、伊勢茶農家の現状は決して楽ではないようです。

「茶柱タツの本(Ver.4.0)」で、お茶の種類をおさらい

さて。伝承館で、お茶についての理解を深めるための「茶柱タツの本」をおみやげにいただきました。こちらは、伊勢茶推進協議会が発行している本なのですが、伊勢茶のみならず、お茶についてを網羅的に取り扱っている、教科書のような本です。送料実費で無償配布している本なので、お茶好きの方はぜひ、問い合わせてみてください。

ちなみに、下記ページにもお茶についての情報が載っています。
伊勢茶ネット

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伊勢の茶農家からなる推進協議会では、伊勢茶を広めるために様々な努力をしていることが伺えます。

伊勢松阪の広大な茶畑!

次に向かったのは、松阪の一番大きな茶畑。おそらく、三重でも一番ではないかという広さだそうです。なだらかな丘がいくつもできているので、全貌を写真に収めるのは難しかったのですが、車で通るとかなりの広さがありました。

四方を山に囲まれながらも、日当たりの良い緩やかな斜面にお茶畑が広がっています。

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▼ 新芽
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4月8日時点では、新茶葉が芽吹き始めていました。4月下旬には葉が育ち、刈り取りの作業に入るそう。その後、製茶作業に入るため、これからが忙しい時期。コメ農家同様、茶農家の家族はゴールデンウィークを知らないのだとか。

▼緩やかな傾斜に続く畝
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▼ 畝は、人がひとり通れるくらいの幅
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▼ 点々と立っているのは防霜扇
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設定した温度より低くなると、一斉に回り始めるそうで、スイッチが入った瞬間の音や、モーター音はかなりのものだそうです。付近に住んでいる方々は、いろいろと大変。それでも、この防霜扇で霜を飛ばさないと、茶葉が霜に焼かれて駄目になってしまうそうです。

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茶農用の機械は高価だし、冬場は防霜扇の電気代もかかるので、経済的にも大変そうです。

伊勢茶の現状

自然乾燥したり、手作業で手間を掛けたお茶を作ることもできるけれど、それでは価格が高くなってしまい、どうしてもネームバリューのあるお茶に負けてしまう。お茶処としてあまり知られていない三重の茶農家では、生き残りのためにコストを削減し、安価な茶葉をペットボトル飲料用の原料として卸しているというのが現状のようです。賞をたくさん受賞している地域なのに、とてももったいないと思いました。

▼ 関西の品評会では常勝
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とはいえ、わたしの日常を鑑みるに、日本茶を淹れて飲む習慣はなく、ペットボトルのお茶のほうが身近。だからこそ、和紅茶で地域の活性化に貢献したい、というのが松阪マルシェの思いなのだそうです。

次は、その松阪マルシェという会社についてご紹介します。

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地域特産物応援プロジェクト 現地レポーター企画
【企画】ニッポンセレクト.com
【取材協力】株式会社松阪マルシェ
【運営】アジャイル・メディア・ネットワーク株式会社

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  1. 正しくは、廣地社長が個人で持っているのだそうです []

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コメント

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